報せ

2011 年 4 月 6 日

 悪い知らせは突然やって来る。
 地震も津波も突然やって来た。
 
 地震の後に津波が来て、その後に放射能問題がやって来た。
 風評被害は容赦しない。ある事ない事全てをあたかも既成事実にしてしまう。世界各国のゴシップ誌が売れる理由がよく分かる。
 真実は当事者もしくは組織の中枢の人間だけが知り得る事実なのだと思う。
 私は茨城県産のほうれん草を大量に食べた。自分が望んで食べたのだから例え「何か」が有ったとしても、死んでも後悔は口にしないだろう。
 同じ様に良い知らせも突然やって来る。
 桜が満開になり人々は花見を楽しんだり、東北地方に住む友人達からライフラインが徐々に回復して来ている連絡が入ったり、海外からの支援や著名人の多額の寄付など、励みになる知らせが届く。
 イタリアでは欧州チャンピオンズリーグ(CL)ベスト8という舞台で日本人対決が実現された。
 内田篤人はフル出場を果たすものの長友佑都は後半31分からの出場となった。贔屓目に見ても、もう少し早めの投入が望ましい展開であった。先日のミラノダービーを始め、インテルを指揮するレオナルドは格下相手には強いが同等の相手、言い換えるなら頭数の揃った相手には脆い様に映る。
 完膚無きまでに敗戦を喫したライバルチームのACミラン戦などが最たる例と言っていいだろう。選手個人の能力が拮抗している場合、そのチームを率いる監督の能力が左右する。采配が常に後手後手に回っている。
 現在のインテルは得点を許した局面での采配の仕掛けが遅い、そしてドリブルで運べる選手がいない。ならば局面をランニングで押し込める選手の投入が望ましい。
 いくら前線に世界最高峰の攻撃陣がいても受け手と出し手のバランス、そしてチームの為に犠牲になれる、走れる選手がいなくては分厚い攻撃が成り立たない。ボールを送る選手、運ぶ選手、そしてシュートを打つ選手がいて初めて攻撃は成り立つ。いかに強力なFWがいても得意な形でボールが来なければ能力は半減してしまうのは誰の目にも明らかだろう。
 その中での2得点はシャルケ04のミス絡みだったとはいえ、2点とも素晴らしいゴールであった。
 インテルは次節、最低4-0で勝利しなければ次のステージには進めない。レオナルドは攻撃の切り札として試合終盤、長友を投入する。故にバイエルン戦での大逆転勝利が生まれた。
 「攻撃の切り札なら先発で見てみたい」というのは日本のみならずイタリアでも望まれている。しかし、4点という得点はあまりにも重い。が、今の長友なら、と夢を見てしまう。長友自身の夢でもあるCLアンセムを聞く事を今は誰しもが強く望んでいる。
 来週が楽しみである。

 良い知らせは突然やって来る。
 乾貴士が見事に決め、震災後初の公式戦でC大阪が勝利を収めた。この1勝は大きいし、明日に繋がる1勝に思う。鹿島、名古屋と続いて欲しい。

 そんな事を知らず桜は咲く。
 夏に蝉が鳴く様に、冬に雪が降る様に、春になれば桜が咲く。
 今年の桜が散っても来年がある。
 また来年、桜は咲く。
 来年の桜を見る頃には今年の桜を見るより、善い報せが溢れる日本である事を強く望む。


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