情熱

2011 年 2 月 4 日

深夜から朝方に眠い目を擦り「勝って欲しい」という、ただそれだけの期待を胸にテレビを観る欧州サッカーファンは日本にいったい何人いるんだろう。
仕事で観る者もいれば、多くは試合をするチームの、選手のファンなのだと思う。
コアなチームのファンもいれば、多くは常勝軍団、所謂、強いチームを応援するファンが多い事と思う。
過去に強かったチームが現在、弱くなってしまったチームのファンの方々は、どの様な心境で試合を観るのだろう。
以前、このコラムにも書いたが私は20数年目ユベンティーノである。
2連敗を喫し、睡魔も眠気も忘れる位の「惜しい」など通り越した、怒りにも似た思いをしている。
期待の新戦力のFWも決定機を尽く外し、形すら感じさせない攻撃を終始繰り返す。良く云えば「閃き」だが、悪く云えば「出たとこ勝負」。現在は後者であろう。鉄壁と云われた守備も今は昔の話。
いつになったら「良くて引き分け」という負のスパイラルから抜け出せるのだろうか。
個人的にはデルネーリ監督の限界を感じている。決して見劣りしない戦力でありながらヨーロッパの舞台からもグループリーグ敗退、カップ戦にも敗れ、残るリーグ戦も現在8位。経験をした事のないシーズンを過ごしている。

現在、世界のサッカーシーンを席巻していると言っていいバルセロナもタイトルから見放された時期も勿論あった。
しかし、不屈の精神とチームの“やり方”を信じ、現在の地位を築いた。
グランデ・ミランと云われ華々しい時期があったミランもスクデットから見放された時期も経験している。現在がまさにその時期であろう。同じ都市のライバルチームのインテルが5連覇中。
今季は首位を守り、久しぶりの安堵な時期を過ごしている事であろうがシーズンはまだまだこれから、本当の安堵はシーズンを優勝で終えた瞬間であろう。
プレミアリーグをみてみると相変わらずな安定した強さを誇るマンU、昨季4回目のプレミア制覇を果たした新勢力のチェルシー、最近はタイトルから見放されているアーセナル。リバプールに至ってはCLを制してもリーグ制覇からは20年近く遠ざかっている事を考えるとファンの心境は想像を絶する。
しかし、アンフィールドには勿論、アウェーのスタンドにもファンが集い、遠い日本からも声援をおくる。
サッカーというスポーツの影響力の凄まじさを知る。

週末を楽しみにしている極東の島国に住むチームのファンが必死に応援している事をチームも選手も意識しないであろう。

長友佑都がインテルに移籍し、多くの日本人がインテルの試合を観るであろう。
凄い事であると思うし、快挙に思う。がしかし、出場し、チームに貢献しなければ出場機会は減っていく。
だが、私はユベントスのライバルチームの試合であろうとテレビ観戦する。
日本人がセリエAで試合に出場している事実自体が凄い事なのだが、チェゼーナでコンスタントに試合に出場していた方が選手として伸びたのかも知れない。が、日本人が古くからセリエAの強豪であり、今や世界王者となったインテルの一員になっているという事実が誇らしく思う。
欧州サッカーファンの誰もが欧州サッカーの素晴らしさを最先端でJリーグで見る事のない技術を、戦術を、熱狂を教えられた事と思う。
その思いをサッカーというスポーツが日本の文化になる日を夢見、微力ながらも、このコラムを続けていこうと思う。

今週末、私を含め、誰もが眠い目を擦り、小さなキッカケでファンになってしまったチームを強くなっても弱くなっても応援するだろう。
何故なら、私はユベンティーノである前にサッカーというスポーツのファンなのだから。


コメント / トラックバック 1 件

  1. ヨシノ より:

    こんばんわ
    先日山口さんと東京オペラシティーの現場でご一緒させていただいた今設の吉野です!
    早速、過去のコラム拝見させてもらいました、僕らの世代ではあまり知られてない予備知識など知れて得する情報が多く楽しんで読めました!
    RSS設定しましたんで毎回チェックしときます。

    実は僕今週で仕事を休業して来月から半年ほどフィリピンのセブ島に語学留学に行ってきます(一応英語です)
    とてもいい所なので機会があったらぜひいらして下さい案内します笑


    では、失礼します。

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