19・18

2011 年 1 月 30 日

2007年、オーストラリアとの対戦には高原直泰がいた。
ドイツワールドカップでの不振を当時所属していたアイントラハト・フランクフルトで中田英寿氏の築いた欧州主要リーグシーズン最多ゴール10点を超える11ゴールを決める活躍。
「あの」敗戦が昨年の出来事という事もあり、メディアは過剰に煽る。
そして、誰もがセンターフォワードを務める高原に期待する。
オーストラリアに先制点を奪われた直後に同点ゴールを奪う活躍。PK戦の末、勝利する。

そして、今日、アジアカップファイナルという舞台で両者が相まみえる。
香川真司が不在の為か相手の背後で受ける、といった裏を取る動きが少ない。左利きの藤本淳吾が右サイドにいる事からACミランを率いていた時のレオナルドを思わせる。が、しかしレオナルドの様な起点になれない。
藤本と岩政大樹が交代すると日本が安定する。
次第に両者に惜しい機会が生まれる訳だが、ザッケローニが動く。前田遼一に代わり、李忠成を投入する。ザッケローニのこの交代も当たる。
李忠成のジネディーヌ・ジダンを思わせるシュートが決まり、試合は決する。4年前に躍動したナンバー19は世代を越えて新たなナンバー19として記憶に残ることであろう。
運にも恵まれなかったナンバー19、新たなナンバー19には、そんな暗い過去を払拭してくれる活躍を期待したい。

アジアカップ史上最多の4回目の優勝で大会を終える訳だが、次に、未来に繋がる素晴らしい大会だったのは言うまでもない。
苦境に立たされても、諦めず、開催国を破り、宿敵を破り、アジアの新勢力も堂々撃破。試合で出た課題を次の試合で確実に修復してくる辺りがザッケローニの手腕だと言っていいだろう。

私の中でアジアカップ史上最強のチームは2000年アジアカップの日本代表である。
しかし、準備期間等を含めると今回のチームの方が、、と、そんな気がしてくる。

「ドーハの悲劇」から18年。ドーハで負った傷の一部はドーハの地で少しは癒された気がする。
「持っている」と云われ続ける本田圭佑。大会MVPに輝いた本田。何の因果か彼の背番号も18。

少ない準備期間、怪我人続出、中東の笛、様々な困難に屈せず勝ち抜いた日本代表にかつての、ひ弱な日本代表のイメージは払拭されつつある。
不屈の精神で掴んだ優勝。
この経験こそが何物にも代え難い経験に、財産に思う。

心から祝福したい。


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