主将

2010 年 12 月 7 日

多くのサッカーファンに『サッカーの神様は?』と聞けば、かなりの確率で『ペレ』と答えると思う。
1958年ワールドカップスウェーデン大会に若干17歳でブラジルの10番を背負いチームを初優勝に導き、出場した58.62.66.70年の4大会で3回優勝。
優勝を逃した66年イングランド大会は大会前から負傷を抱えており、度重なる悪質なファールによってプレー続行不可能になってしまう。
当時は選手交代というルールが定められておらず、ペレを欠いた10人のブラジルは大会を後にする。
イエローカードもレッドカードも選手交代というルールも、ここから始まったとか始まらなかったとか・・

話は戻り、生涯ゴール数が1281得点という記録を目にすれば、サッカーの神様という評価に十ニ分だと思う。
技術に優れ、誰よりも得点という形でチームの勝利に貢献した彼はキャプテンではなかった。
70年メキシコ大会のキャプテンはカルロス・アルベルトという右サイドバックの選手。
世界各国のサッカー記者達によって選ばれた20世紀ベストイレブンにも選出された程の選手。

1970年当時、現在と異なり、全くと言っていい位に海外移籍がなかった。
現在の様にスター選手の移籍が当たり前だったのなら、当時のブラジル代表はオールスターの様なチームになっていた事であろう。
持ち前の強烈なリーダーシップでスター軍団を纏め上げ、ワールドカップ制覇を成し遂げたキャプテン、カルロス・アルベルト。
では、キャプテンとはサッカーというスポーツにおいてどの様な存在なのだろうか。

「偉大なチームには偉大なキャプテンが必ず存在する」

誰かが言ったこの言葉に妙な説得力がある。
20世紀最強と呼ばれ世界中のサッカーファンに愛され嫌われたクラブチーム。
ドリームチームと呼ばれ、迫害され続けたチームに夢を与えたクラブチーム。
銀河系軍団と呼ばれ、テレビゲームの様なスター軍団で世界を制したクラブチーム。
これらのチームにも偉大なキャプテンが存在していた。

カルロス・アルベルトは言う。
『キャプテンに一番必要なのはリーダーシップです。
それは努力して手に入れるものではなく生まれつき身に付いているものなのです』
彼はブラジルでは伝説のキャプテンと呼ばれている。

昨日、年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」で嬉しい出来事があった。
キャプテンとしてリーグ全34試合フル出場を果たし、チームも自身も初のリーグ優勝。
ゴールキーパーとして初の最優秀選手賞を獲得した楢崎正剛。
楢崎正剛に拍手を贈りたいのは勿論なのだが、ゴールキーパーという最も賞を獲得し難いポジションに最優秀選手賞を贈った選考委員会にも大きな拍手を贈りたい。
私は日本サッカー界のゴールキーパーというポジションへの理解、ゴールキーパーというポジションの重要性。
ゴールキーパー文化の普及だと理解している。
そしてキャプテンの受賞。
故に私は嬉しく思う。


多くのサッカーファンに『理想のキャプテンは?』と聞けば、誰と答えるだろうか。

さて、あなたの理想のキャプテンは?


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