一長一短

2010 年 11 月 12 日

先日、ウズベキスタンで行われていたAFC U-16選手権の北朝鮮戦を見直してみた。
遂にこの世代の日本代表の国際試合を観る事になったと思うと時の流れを感じてしまう。

改めて思うのは北朝鮮の選手達のサイズの大きさ、何度見ても差は一目瞭然である。
公式記録は見ていないが小柄な選手が見当たらない。
全員が180cm近くあり、フィジカルの強さを全面に出した攻撃が目立った。
その最たる例が日本戦の先制点に思う。
前半4分という早い時間帯にGK中村航輔のファンブルに助けられたとはいえ、日本の選手とはキックの質が全く違っていた。
強くて早いプレースキック。
蹴り方は“狙う”というより“放り込む”といったプレースキック。
試合の決勝点となった2点目も同じ様なクロスからのこぼれ球を押し込まれた格好となった。
美しくは無いが勝つ為には得点を挙げなければ意味が無い。
比べ日本の得点はボディコンタクトを避け、ワンタッチもしくはツータッチで繋いでの得点。
技術で勝り、勝負で負ける。
そんな縮図の様な試合展開であった。
敗因の一つとして、私はピッチコンディションを挙げたい。
このU-16世代で高校から選抜されたのはDF5植田直通MF8望月嶺臣のみである。
つまりは21人がユース育ちという事となる。
テレビ越しでも分かる荒れたピッチ。
高校生の試合で、土のピッチで試合を行う事はあってもユースの試合が土のピッチでやるとは聞いた事がない。
手入れの行き届いた芝のピッチで試合を行う事が多いであろう。
アジアの大会で使われるピッチは粗悪で、ボールが真っ直ぐに転がらない事など日常茶飯事である。
しかし、その中で試合を行わなければならない。
以前、引退したユース年代トップレベルまで登り詰めた選手と一緒にサッカーをした事がある。
感想は巧いが強くは無い、と言ったところ。
荒れたピッチにボールコントロールを失ったり、足を取られるシーンが多々あった。
『去年の選手権出てましたよ』と言う選手の方が試合をしていて心強かったのを覚えている。
差は何か。
ノルマを達成したU-16世代と達成出来無かったU-19世代。
差は何か。
U-19世代に続きU-16世代もアジア制覇を果たした北朝鮮。
身体の大きさやフィジカルの強さはサッカーというスポーツの中では一長一短である。

およそ10年前、日本代表は0-5でフランス代表に敗れている。
濡れた荒れたピッチの中、日本代表の中で唯一人ヒョウヒョウとプレーしていた中田英寿。
フランスの有名誌レキップ紙の評価は出場した日本選手達が軒並み5以下の中、中田英寿だけが7を獲得している。

来年行われるU-17ワールドカップへの切符を獲得したU-16世代。
残された時間は少ない。
だが、私は強い日本を期待している。


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