倫敦

2010 年 11 月 9 日

ホッとした。

現在、政治的に問題を抱える両国の初戦、しかも我が国にとっては揉めている相手国での完全アウェイの大会初戦。
試合前、日本サッカー協会の上の方が『点を取って黙らせろ』とは言うものの、個人的には厳しい試合を予想していた。
激しいブーイング、経験に無いであろう誹謗中傷。
私はロンドンが霞んでしまう様な試合展開すら予想していた。
蓋を開けてみれば3-0の完勝。
1点目を奪った、山崎亮平のゴールで完璧に流れに乗った様に私は思った。
八千代高校時代から比べると無駄なフェイントが消え、シンプルにシュートを狙う選手になった様に思う。
2006年全国高等学校サッカー選手権大会、ジュビロ磐田入団内定で挑んだ山崎亮平。
何度も何度もフェイントで相手DFの背中を取り、シュートを決めたVTRを観た当時ジュビロ磐田の中山雅史も技術の高さに舌を巻いていた。
テレビ向けのコメントかどうかは分かりかねるが私は正直「高校生によくいる選手だな」というのが彼の印象であった。
驚く程のテクニックを持った選手が高校を卒業し、プロもしくは大学に行き、消えていった選手は星の数ほど記憶にある。
だが、残る選手は残る。
記憶にあった選手が記録になる。
これは、何もサッカーだけの話ではない。
技術向上の為、成績向上の為に投げ方を変えて、本来の形を取り戻せず消えていくピッチャーの話を聞いた事がある。
少年時代より町で絶対的な一番だった選手が違う街へ行ったら、一番には程遠い存在に成り下がる。
町から街へ、街から街へ。
技術の壁だけでなく、様々な壁が待ち構えている。
どんなにサッカーが巧くても、どんなに野球が巧くても、それだけやっているだけではプロの世界で生き抜く事は出来ない。
ナビスコ杯のゴールを見ても中国戦のゴールを見てもシンプルであり、高い技術でのゴール。
練習量が垣間見える。
良い方向に進んでいると見える山崎亮平。
安定感を見せていた安藤俊介。
攻守に抜群の存在感を見せていた鈴木大輔。
そして、笑ってしまう位に足が早く縦横無尽に走り回るエース永井謙祐。
次戦が今から楽しみである。
若年層の日本代表の国際大会の初戦やアウェイでの試合といって先ず思い浮かぶのが、プレッシャーからことごとく絶好機を外し続け、終盤の1点もしくは序盤の1点に泣き続けたイメージがある。

イメージは払拭されつつある。

フル代表と通ずる「縦に早く」をコンセプトに初戦だけに粗さは否めないが、それでもホスト国中国を圧倒していた。
大会を通じて、どこまでチームとして完成されるか楽しみになった中国戦であった。

2012年へ。
倫敦への道の見晴らしは今のところ、良好に思う。


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