士気

2015 年 7 月 27 日

 来月2日に開幕をむかえる東アジアカップに向けた日本代表が発表され、開幕をひかえる「海外組」をのぞいた23名の「国内組」には新しい顔ぶれが3名加わった。

 J1の第1ステージで無敗優勝をなし遂げた浦和レッズからは5人がえらばれ、制覇に貢献したMF武藤雄樹は初選出となった。4位で終えたガンバ大阪からは最多の6人がえらばれ、そのなかにDF米倉恒貴が初選出。また今回、U−23 日本代表の主将を任されている湘南ベルマーレのDF遠藤航も初めてA代表に名をつらねた。

 6月16日に行われたロシアW杯のアジア予選シンガポール戦で不本意ながらスコアレスドローで終えたからこそ、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督も今回の東アジアカップには期するものがあるはずだ。

 今回の日本代表選出はJリーグでのパフォーマンスを重視してのことだが、リオデジャネイロ五輪をめざす世代からえらばれたDF遠藤とFW浅野拓磨に注目したい。

 かれら五輪世代は、来年1月にカタールで開催されるAFC U−23選手権2016で上位3位に入らなければ、その時点でリオデジャネイロへの道は閉ざされオリンピックの舞台で戦うことなくチームは解散を余儀なくされる。

 だからオリンピック世代を、とは言えなくとも、その屋台骨をになう選手の選出はチーム全体の士気にもつながる。U−23代表の2人がA代表の基準を体験しチームに持ちかえり還元するだけでも、かけがえのないものになるはずだ。

 今回はJリーガーのみの選考だが、海外組でも国内組でも試合に出場し、結果をのこした者だけがA代表に選出される、ということを今後の選考基準にしてもらいたい。

 そんなJリーグが、次なる一手を打ちだした。

 慶應義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏、A.T.カーニー株式会社日本法人会長パートナーの梅澤高明氏、株式会社経営共創基盤代表取締役CEOの冨山和彦氏、株式会社データビークル取締役製品担当の西内啓氏、SNS株式会社オーナー兼従業員の堀江貴文氏の5人はJリーグが推進する各プロジェクトへの助言や提言を行う、というものだ。

 この著名人の能力はともかくとして、いちばん目をひくのは「ホリエモン」こと堀江氏の存在だろう。

 さっそく自身のSNSで「東京都心にビッククラブを2つは欲しい」と発言している。よい意味でもわるい意味でも話題性にはこと欠かない人物だが、打ちだそうとしている方針は現在のところ見当もつかない。話題性はリーグ発展のためには“武器”になり得るが、利益を生んでも血の通わないやり方は混乱をまねき、反感を買うことも避けられない事態をつくる。

 あたえられた機会に結果でこたえるのが選手だとすれば、成果でこたえるのが選ばれた5人の役割のはずだ。


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