類似

2010 年 10 月 15 日

先週末に行われた若年層の試合を今一度、見直してみた。

高円宮杯の決勝戦を観て、着々と確かな日本サッカーのレベルアップを感じた。
優勝したサンフレッチェ広島ユースの優勝は嬉しく思えた。
何故ならユースチームがトップチームと同じフォーメーションを採用しての優勝という事実。
同じフォーメーションを採用しているという事は若いプレーヤー達にとって是程、頼りになるものは無い。
自分のプレーに行き詰まった時に同じポジションのトップチームの先輩を見れば良いという事。
育成という部分に置き換えた場合、成功例の代表は間違いなくスペインのFC バルセロナだと言って良い。
クラブチームには可能で、高校サッカーには不可能に近い。
だが、何年か前までは高校のサッカー部が優勝していた事実を考えれば、来年の奮起を期待したい。
高校サッカーの育成は間違いなく、監督の力であろう。

私の年代の高校サッカーの盟主は間違いなく、千葉県の市立船橋高校(通称 市船)であった。
試合をした事のある者なら『あの青を見ただけで萎縮してしまった』と口を揃えて言う。
その市船を指揮した監督こそ、U-19日本代表を指揮した布啓一郎氏であった。

私は密かに期待していた。

あの市船の様な強いサッカーを日本代表に昇華してくれる、と。
ご存知の通り宿敵韓国に敗れ、来年コロンビアで行われるU-20ワールドカップ本大会の切符を逃してしまった。
確かにU-19韓国は強かった。
だが、負けるべくして負ける程の相手では無かった、と私は感じている。
赤のユニフォームが萎縮を招いた、とも思わない。

韓国戦の前までの日本代表は粗さは否めないものの、エースと呼ばれた宇佐美貴史を筆頭に素晴らしい試合展開を披露していた。
初戦のUAE戦では終了間際に同点にされながらも同点直後に勝ち越し点を奪い、過去の日本代表に見られなかった「勝負強さ」を見せてくれた。
2戦目のベトナム戦では宇佐美貴史のハットトリックを成し遂げ4-0の完勝。
3戦目のヨルダン戦は控え組を先発させながらも3-0の完勝。

期待は膨らむ一方であった。

エースと呼ばれた宇佐美貴史は韓国戦を控えた前日、テレビの取材で『韓国に負けている様では世界では勝てない』とコメントしている。
本心かどうかは本人しか知る由は無いが、言わなくても良い事というのは必ずある。

そのコメントを聞いたかは知らないが韓国は必死だった。
0-2にされながらも試合を引っ繰り返せる力があった。
魂にも似た、言葉は古いが根性があった。

様々な慢心が招いた結果だと私は考えている。
宇佐美貴史はノーゴールであった。

監督が出来る事は「試合が始まる前まで」である。
試合が始まってしまえば、選手が考え、プレーは選手個人に委ねられる。
故に技術や戦術より大事な事が有る様に思う。

相手を思いやるという事。

相手を思いやる事が出来れば、決して『~に負けている様では』とはコメントしないだろう。
謙虚な気持ちこそ若年層に求めたい。
私は布啓一郎監督には、このカテゴリーの監督を継続して頂きたい。
失敗をただの失敗と捉えれてしまえば、未来は霞む。

自身の抱く形を市船を高校サッカー界の盟主に仕立てた力を日本代表で奮って頂きたい。

育成は多種多様、だが成功を収めているFC バルセロナに日本サッカー若年層のヒントが有る気がしてならない。
類似した育成法で高校世代カテゴリーを制したサンフレッチェ広島ユース。

因みに現FC バルセロナの監督はFC バルセロナユース「カンテラ」出身者であり、黄金世代のキャプテンである。
伝説は続いている。


コメント / トラックバック 2 件

  1. master より:

    ご無沙汰しております♪
    拝見して頂き、そしてコメントありがとうございます!!
    結局、指導者の人間力なんですかね。。
    鹿実の総監督さんが『理不尽が人を成長させる』と仰ってたみたいです。
    そんな素晴らしく深い言葉も現在の子には伝わらない部分がある気がしてなりません。
    ゆとり教育の「負の遺産」なんですかね。。

  2. 中島です より:

    久しぶりです

    ブログ読みました!
    若年層の育成方法を変えないと将来は無いと僕も思ってます
    その為にはもっと指導者のトレーニングが必要ではないかと思ってます
    それは技術的なトレーニングではなく精神的な心理的なトレーニングかと…
    学生時代、少年サッカー大会の審判のバイトをしましたが
    ホント指導者の行動言動にはがっかりした記憶がありますね

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