自己

2015 年 5 月 15 日

 2015年5月、夢★らくざプロジェクトが実施した「将来の仕事に関する意識調査」によると、男の子がなりたい職業に「サッカー選手」がランキング1位に輝いた。

 4月中に調査され、対象は小中学生322名、男子94名、女子228名と保護者225名によるもので、女の子は「スポーツ選手」がランキング5位、保護者は圏外となった。

 5月10日に開催されたJ1第11節ガンバ大阪対サンフレッチェ広島との試合で、あるまじき事故が起きた。ガンバに所属するDF岩下敬輔が、サンフレッチェのMF清水航平に“接触”し、清水がもがくように倒れた。

 審判団はこの接触を見逃し“お咎(とが)め”はなかった。12日、ガンバはクラブとしての謝罪の声明を発表するが本人からは未だない。その接触がYouTubeの再生回数では16万回も再生され、今後も伸びる可能性は十二分ありえる。

 古今東西、選手同士が試合中に罵(ののし)り合うことは珍しいものではない。

 実際、昨年のブラジルW杯イタリア対ウルグアイの試合では罵り合いの末にスペイン・バルセロナに所属するFWルイス・スアレスがイタリア・ユヴェントスに所属するDFジョルジョ・キエッリーニの肩に噛みつく事件が起こっている。

 もともと“噛みつき癖”があった選手だが、キエッリーニがスアレスを挑発していたのは試合を見ていれば明らかだったし、罵り合うことは彼らのみがする行為ではない。

 6月6日の欧州チャンピオンズリーグ決勝戦では、ふたたび相まみえる両者だが双方とも駆け引きが繰り広げられるだろし、その接触もまたサッカーの見どころであるのも側面の一つである。

 挑発することによって苛立(いらだ)たせ、パフォーマンスを低下させることはサッカー界では卑(いや)しくも常套(じょうとう)手段とさえされているし、暗黙の了解として古くからサッカー界には存在してきた。

 だからと言って、許されるべき行為ではない。

 たしかに駆け引きは必要だがJリーグが誕生して20数年経ち、男の子が夢みる職業になった。サッカーは汚い部分があるスポーツだとしても、日本でそれらが日常になって欲しくないのが日本人サポーターの総意ではないだろうか。

 「だから日本サッカーは甘い」と仰(おっしゃ)られる方々も少なくはない。しかし、日本サッカーの真の発展、在り方を考えると自己の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような野蛮な行為は断固として非難すべきだろう。

 そして、日本サッカー協会が今回の一連の出来事に下した裁決が「厳重注意」のみというのは、いかがなものだろうか。暴力が平然と罷(まか)り通るリーグに真の発展が訪れるとは思えない。

 現在、男子のなりたい職業1位がサッカー選手であることを考えると尚更ではないだろうか。


コメントをどうぞ