関心

2015 年 3 月 14 日

 2011年3月11日から4年が経った。
 4年前、ロンドン五輪を目指していたU-22日本代表は無事に目的地までたどり着き、同大会では4位に輝いた。

 2015年3月11日、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表はU-22ミャンマー代表を9-0で下し、27日よりマレーシアで行われるU-23選手権2016アジア予選に向け、上々の仕上がりで日本を離れる。

 ここに欧州で活躍を続けるヤングボーイズ(スイス)に所属するFW久保裕也とザルツブルク(オーストリア)に所属するFW南野拓実が加わる。

 格下相手とはいえ9-0で圧倒した得点差に裏打ちされた多彩な攻撃をもつチームに、更なる戦力が加わることに楽しみを覚えるが、過去の世代にくらべると、ファンの足をスタジアムに向けさせることには成功させてはいない。

 この日の入場者数は5,596人である。ミャンマー戦が行われた千葉県のフクダ電子アリーナの全18,500席が最後まで埋まることはなかった。加えてこの日のU-22日本代表は日本でのお披露目であり、壮行試合として餞(はなむけ)の興行だということも付け加えなければならない。

 この日の観客動員数だけをみると、1996年から連続して出場しているどの五輪世代より注目を集めていない。

 しかし、反比例するように先週末に開幕したJリーグでは状況が異なる。今季より2部制がスタートしたJ1は、過去4位となる平均観客動員数を更新し上々のスタートを切った。

 地域密着をかかげるJリーグの政策が徐々に花を咲かせているのか、2部制がもたらした成果なのかは、第一節が終了した現時点での判断はできない。だが、サッカーに限らず「見たい」と思わなければファンはチケットを購入しないし、その場所に足を運ぶこともないだろう。

 近年のU-20W杯出場を毎回逃しつづけるU-19世代に、U-16世代もU-17W杯を5大会ぶりに出場を昨年逃した。“頼み”だったA代表もブラジルW杯の惨敗以降、評価を落としている。その後の日本サッカー協会の対応なども悪い意味で注目を集め、よい印象を与えているとは言いがたい。

 それでもU-22日本代表を率いる手倉森誠監督は、大勝したこの日の試合での収穫を問われると「日本で3月11日に試合ができたこと」を挙げた。2011年に行われた女子のW杯を最後まで闘いぬいたなでしこたちも「3.11」を口にし、想い、初制覇の偉業を成し遂げた。

 世界王者になる前、彼女たちが注目を集めていたとは言いがたい。それでも勝つことによって注目と関心を引き寄せた。U-22日本代表が今後日本での試合をした場合、集客を増やせるか楽しみである。

 13日、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が来日したがU-22日本代表の集客数に直接の関係はない。それを持たせるとすれば新日本代表にこの世代から何人選ばれるかに懸かっている。


コメントをどうぞ