過言

2010 年 10 月 9 日

試合開始前、空席が目立った。
SOLD OUTでは、なかったのか。
と思ってしまう程、空席が目立った。

試合終了の笛が近づくにつれ、スタジアム全体がソワソワしていた様に思えた。
歴史の目撃者になる。
あのアルゼンチンに勝つ。
そんな緊張と興奮からだったのかも知れない。

もし、自分が格下に思っているチームに負けたとする。
『まあ、手を抜いていたからね。』
そんな事を言えるだろうか。
誰がどう聞いても言い訳であり、負け惜しみであろう。

日本代表が今、東南アジアの国に負けたとしたら・・
貴方は“手を抜いていたから”と言えるだろうか。
悔しい気持ちと同時に、ある種の絶望を覚えるであろう。
断っておくが、東南アジアの国々をナメている訳ではない。
決して。

アジアの中での日本は追われる立場にある。
現在アジアの盟主の称号は失われているが、対戦国は『日本に勝てれば・・』もしくは『打倒、日本!』という心持ちで挑んでくるであろう。
そこをどう乗り越えるか。
来年のアジアカップが今から楽しみである。

ナショナルチーム同士の対戦ではセレスティブランコのユニフォームを身に纏ったアルゼンチンは世界中から恐れられている。
そんなアルゼンチンに勝った。
一軍のAチームのアルゼンチンに勝った。
素晴らしい事ではなかろうか。

勝った事のある「経験」この経験こそ今日一番の収穫だと私は考えている。
しかも一度も勝った事の無かった強豪国に勝ったという事実。
強豪国を相手に初陣を勝利で終えたザッケローニには絶対的な求心力を手に入れた事と私は思う。

ザッケローニ新監督は試合前『相手を尊重し過ぎない様に』とコメントを残している。
日本が初めてワールドカップに挑んだ1998年フランス大会。
初戦のアルゼンチン戦を0-1で落とした際、勝利したアルゼンチン代表監督ダニエル・パサレラは『日本はちょっと我々アルゼンチンを尊敬し過ぎた様だね』というコメントを残している。

時は経ち、紆余曲折あった。
雨も降った。
ただ、その雨こそ地を固めたのかも知れない。
日本は確実に強くなった。

そう思っても過言では無い気がしたザッケローニ新監督の初陣であった。


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