反骨

2015 年 3 月 6 日

 アジアカップでも、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)でも、日本勢がアジアの大会に出るとき、相手国にとって目標や標的になっていることはほぼ間違いない。国によっては、眼の色を変えて挑んでくるのは周知の事実だろう。

 Jリーグより一足早くACLが2月24日に開幕を迎えており、日本からは昨季3冠王者に輝いたガンバ大阪、リーグ2位の浦和レッズ、3位の鹿島アントラーズ、4位になったため同大会のプレーオフから参加し、勝ち抜いた柏レイソルが出場している。

 3月3日、4日とグループリーグ2節が行われ、昨季の順位と反比例するようにレイソルのみが1勝1分の成績で、他3チームは2連敗を喫し勝ち点は「0」のままである。

 昨季はタイトルの全てを獲得したガンバ、今冬も大型を敢行したレッズ、昨季を若手中心で戦いながらも3位に輝いたアントラーズが苦戦するなか、レイソルだけが順調な形で日程を進めている。得点を決めたFW工藤壮人のコメントを引用し「地味なクラブ扱いされた反骨心」と報じるメディアもあった。

 現在のアジアで日本サッカー界は、果たしてナンバーワンだろうか。

 今年開催されたアジアカップでは連覇を逃し、2007年のレッズ、翌年にガンバと日本勢が連覇してから6年が経過しようとしている。“日本”が大会に敗れるたびに「決定力不足」、「重圧に弱い」、「勝利への貪欲さの欠如」といった批判を受ける。

 7日にJリーグは開幕を迎える。

 今季より賛否両論ある2シーズン制が11年ぶりに復活する。世界の強豪リーグは1シーズン制を採用しており、日本サッカーの弱体化を懸念する声もあるが、過去に2シーズン制を経験したことのあるベテラン選手は「スタートダッシュに成功すれば優勝できる」と言い、「スタートダッシュに失敗しても、セカンドステージで挽回できる」といった逆のコメントを残す選手もいる。

 また、ファーストステージとセカンドステージでの優勝争い、年間王者を決めるトーナメント戦が必然的に行われることによって「負けたら終わり」といった重圧がかかる試合を選手たちが身をもって経験することができる利点もあり、少なくともその重圧を乗り越えた3チームが来季のACLに出場する。

 2シーズン制が決定し、今季から施行されることを批難しても発展には繋がらない。

 アジアカップ制覇を逃した日本はアジア王者でもなければACL王者も過去の栄光である。2008年以来のACL制覇を目指すのならばJリーグの中で重圧に強い免疫をつけることや、今季のACLでレイソルが見せている反骨心が必要とされる。

 アジアで勝てなくなった現在、かつての日本にあったチャレンジャー精神を日本サッカー界全体が今一度もつ必要があるのではないか。


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