題材

2014 年 9 月 30 日

 試合の流れを変えるファウルの代表的なものにPK献上とレッドカードが挙げられ“両者”とも戦況を大きく変わる傾向にある。

 韓国で行われているインチョン・アジア大会において、大会連覇をかかげていたサッカー男子は0−1で韓国に敗れ、ベスト8で大会を去る。

 16年ぶりの日韓戦となったが試合前、「日本は生贄(いけにえ)にすぎない」と韓国からみた日本は相手にもされていない論調が目立っていた。アジア大会だけをみれば6戦5勝1敗と圧倒的に日本が負け越しており、唯一勝利した試合は1982年大会まで遡らなければならない。

 また、得点者は時代を感じさせる。現在、日本サッカー協会専務理事を務める55歳の原博実氏と58歳の元日本代表監督岡田武史氏である。その遠い日の“一勝”が、いかに日本が韓国を苦手にしているかを如実に示している。

 今大会も日本は21歳以下で挑み、優勝候補のイラクに敗れたがその後2連勝で韓国戦を迎えていた。このU−21日本代表は、同世代のイラクに勝利した経験がこれまでなかった。その相手に決定的な場面をいくつも作ったのは今後に繋がることを願いたい。

 そのイラク以上に「日本のサッカー」「自分たちのサッカー」ができなかったのが韓国だった。

 前途の「言葉」はブラジルW杯期間中、盛んに聞かれた言葉ではあるがプランAがダメだった場合にプランBを、Cを試合で「出せるか」「用意してあるか」が全カテゴリーの日本代表に通ずるテーマであり、言い換えれば「日本の弱点」とも言い換えることができるだろう。

 圧倒的なホームアドバンテージを得たとはいえ、多彩な攻撃を仕掛けてくる韓国の攻撃に日本はよく耐えてはいた。これまでの日本代表ならば、と思った場面でさえよく凌いではいたが、後半43分のPK献上によりそれを決められ試合も決した。

 PKを与え、このチームの主将を任されていたMF大島僚太は川崎フロンターレのチームメイトである元日本代表FW大久保嘉人、MF中村憲剛をもってして「日本代表に一番近い選手」と期待されている選手であり、能力がある選手だからこそ今回味わった苦い経験を“次”に生かして欲しい。

 同日、インテルに所属するDF長友佑都は久しぶりにゲームキャプテンを任され試合に出場するが前半25分、27分にイエローカードを立て続けに提示され、退場を余儀なくされた。その直後に勝ち越し点、追加点を許し1−4でチームの敗北を招く結果となった。

 PKとレッドカードは、いずれも試合の流れを大きく動かしてしまう。

 試合終了間際のPK献上と、いささか厳しすぎるレッドカードを提示された2人の日本人主将が招いた失態は、日本サッカー界がゲームキャプテンの在り方を今一度考えるべき題材だろう。


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