朗報

2014 年 9 月 11 日

 22歳のコンビが躍動した。そのことを日本代表新指揮官は「収穫は『新しい血』が注入されたこと」と述べた。

 9日、ベネズエラ戦が行われ2−2の引き分けに終わった。ブラジルW杯終了後、新たに日本代表に就任したハビエル・アギーレ監督にとって船出となったウルグアイ戦は0−2で敗れており、この試合は勝利したかったはずだ。

 新指揮官は、ある意味「冷酷」だが「率直」な印象も残した。

 ウルグアイ戦では初招集した選手を先発させるサプライズをみせ、ベネズエラ戦では5人の先発を入れ替えて試合に望んだ。一戦目で失点に絡んだ選手たちを二戦目では最後まで使わなかったのは印象深い。

 攻撃も序盤からシュートを打つなど意識の変化を感じさせ、後半からFW岡崎慎司とFW武藤嘉紀が投入されると、直後に“ルーキー”がネットを揺らした。相手DFの立ち位置をみると「日本人はシュートを撃ってこない」と予測したような位置取りではあったが、ともかくも新生日本代表の初得点はJリーグで結果を残しつづけた22歳の大学生FWだった。

 その後、同点とされるが岡崎のお膳立てからこちらも22歳のMF柴崎岳が難易度のたかいボレーシュートを叩き込み、追加点を奪うが勝利には最後までむすびつくことはなかった。

 サッカーはミスをするスポーツであり、ミスを誘うために守備の仕方が日進月歩、進化してきたスポーツなのはよく知られている。ミスを減らすために選手を入れ替えるのか、守備戦術に手を加えるのか、は監督の手腕によるところが大きい。

 今回の二連戦で喫した4失点のどれも、相手に崩されたものではなく、落選の烙印を押したくなるミスから生まれたのは周知の事実だろう。アギーレ監督もそのことを理解しており、試合後に「次回の発表で誰が良くて良くなかったか分かる」と述べている。しかし冒頭のように良いプレーさせ見せれば、次回を約束するコメントを残す監督だということがみてとれる。

 幸いなことに11月まで月に2回のテストマッチが予定されているのは興味深い。アギーレ監督の人選は、ある種の可能性を示した。新日本代表の初ゴールを決めたFW武藤はJリーグで結果を残したからこそ選出され、MF柴崎も能力の高さはかねてから“折り紙つき”ではあったが、その期待にこたえてみせたのは日本サッカーにとっても朗報だろう。

 選手にとって、これほど分かりやすい基準はないだろう。

 海外組の代役として招集された国内組が結果を残した。これからの1ヶ月、国内組が好調を維持できる保証はないが、海外組の選手たちが絶好調になる保証もない。

 しかし結果さえ残せば、誰でも日本代表に選出される可能性があることは、全ての日本人選手たちにとって朗報だろう。


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