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2014 年 8 月 8 日

 欧州の戦いはすでに始まっている。
 すでに国内リーグが開幕している国もあるが、世界中が注目する14−15シーズンのUCL(欧州チャンピオンズリーグ)とUEL(欧州ヨーロッパリーグ)の予選も始まり、出場権を懸けた戦いが行われている。

 UELの予選3回戦ではマインツに所属する、ブラジルW杯日本代表FW岡崎慎司が決勝点をあげ1−0の勝利にチームをもたらすと、UCL予選3回戦ではスタンダール・リエージュに所属する同日本代表GK川島永嗣が、オリンピアコスとの試合で2−1の勝利に貢献し、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には川島が選出されている。

 北米で行われていたギネス・インターナショナルチャンピオンズカップはレアル・マドリード、インテル・ミラノ、ASローマ、マンチェスター・ユナイテッドのA組と、リバプール、マンチェスター・シティ、ACミラン、オリンピアコスのB組に別れ、同組1位同士で争われたカップ戦はリバプールを3−1で制したマンチェスター・ユナイテッドの優勝で幕を閉じた。

 ブラジルの地で辛酸を嘗(な)めた日本代表の中心選手たちも出場しており、MF香川真司は優勝に貢献し、インテルに所属するDF長友佑都はキャプテンマークを巻いたローマ戦では決勝点をあげるなど、A組2位に大きく貢献した。

 A組を3戦1分2敗の得失点−3で最下位となったのはレアル・マドリードだ。昨季欧州王者の実力、シーズン開幕前という状況を考慮すると同大会は勝利よりも違うところにあったようだ。

 B組を3戦3敗の得失点−9で最下位となったのはACミランである。昨季が終了するとクラレンス・セードルフ監督を解任。同大会には新監督フィリッポ・インザーギを迎え、新体制で挑んでいた。

 言わずと知れたミランのレジェンドは、同クラブの下部組織を世界一に導いたことで今季よりトップチーム監督に招聘された。親善試合とはいえ、オリンピアコスに0−3、シティに1−5、リバプールに0−2、得点は1に留まり、失点は10と厳しい船出となってしまった。

 MF本田圭佑にもファンやメディアの厳しさは飛び火し、「背番号10をチームに戻せ」とまで言われるようになった。失望なのか、期待の裏返しなのか、それとも単なる八つ当たりなのか。

 北米滞在中、最後の試合となったメキシコのチーバス戦では3−0の快勝。本田もアシストを記録し、得点の起点になるなど勝利に大きく貢献。インザーギ監督も健闘を称え“雑音”をかき消してはいるが、今後も結果を厳しく求められそうだ。

 ブラジルW杯の結果において世界にしらしめた日本代表の「現在地」が、すべての日本人選手たちの現在地ではないことを、W杯を戦った彼らが誰よりも示す責任と義務があるはずだ。


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