太陽

2010 年 9 月 15 日

2006年、辛辣な記事で有名なイタリア紙ガゼッタ・デル・スポルトが中田英寿氏が引退した時『早めに沈む太陽もある』と、イタリアらしくお洒落れで、若くして引退を決めた外国人ジョカトーレに対して最大限の賛辞を贈った。
今年行われた南アフリカワールドカップ開幕前、日本代表の評価は『太陽が登らなくなった国』と酷評された。
どこか同調してしまう自分と悔しい自分、見返して欲しい自分、諦めてしまっていた自分がいた。
カメルーン戦の勝利で全てが変わった。
選手は自信をつけ、自分をチームを信じた結果がベスト16という快挙を成し遂げたと思う。

『勝てば官軍、負ければ賊軍』

明治維新を象徴する言葉が真っ先に思い浮かんだ。
私は時代の変革期を感じた。
岡田ジャパンを批判していた物書き達はネット上で吊るし上げを喰らっていた。
私も岡田ジャパンを信じていなかった一人であった。
今更、その事実を変えようとは思わない。
変えたところで何かが変わるとは思わない。
何故なら時間は進んでいるし、戻らない。
批判も中傷も各々が記憶し、被害者も加害者も傍観者も歴史の一雫として刻めば良いと私は考えている。

ワールドカップで太陽が登ったかどうかは分からないが日本代表の評価は海外でも認められ、ワールドカップ後に多くの日本人プレーヤーが海を渡った。
活躍を続ければ「太陽」と称される日が自ずと来る。
欧州の新シーズンが始まって、まだ間もないが太陽になれる選手が出て来て欲しい。
サポーターや選手や記者から愛される選手になって欲しい。
愛されなければ、記事にもならない。

故に技術だけでなく、人間性の進歩も期待したい。
サッカーであれ何であれ、人間性の進歩なくして輝く時など来ないと私は信じている。

太陽が輝けば、月も輝く事も忘れてはいけない。
そして確実に太陽が沈む時は来る。
技術だけで光り輝く太陽は沈むのも早い。

気づいたら沈んでいた太陽など見たくない。


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