態勢

2014 年 4 月 18 日

 備えが必要なのではないか。
 クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシ、たとえサッカーの知識がなくとも2人の名前と顔は一致するのではないだろうか。

 彼らを絶対的なエースとする両チームが16日、スペイン国王杯で相まみえた。結果はクリスティアーノを怪我で欠いたレアル・マドリーがメッシ擁するバルセロナを2-1で下し、3シーズンぶり19回目の優勝を飾った。

 バルセロナこと“バルサ”といえば、昨今のサッカー界を席巻した時代の寵(ちょう)児だったのは周知の事実だろう。ところが今季、UCL(欧州チャンピオンズリーグ)において8季ぶりにベスト4入りを逃すと、リーグ制覇も黄色信号が灯っている。

 なぜか。

 ファンによって理由はいくつも挙げられ、その一つにチームの象徴であり長年キャプテンを務めていたDFカルレス・プジョルの“衰え”があるだろう。今月36歳になった男は、2季前から怪我などの欠場が増えていた。チームの全盛期とともにキャリアを過ごした選手だけに衰えがみてとれたのは明らかだった。

 ところがチームはプジョルの後釜を探さず、FWを中心とした攻撃の選手のみを補強してきた。スペイン代表の躍進も彼と無関係ではないし、チームの象徴の後釜をさがすのは容易ではない。しかし、それすらを放棄したチームに待っていたのが現在のバルサではないだろうか。

 UCLに出場する彼らは毎年のように60試合ちかくを戦う。この時期、一年間の疲労が表面化したかのように怪我人が続出するが、今年はW杯イヤーであるため特に騒がれる。

 ブラジルW杯グループリーグ第1節で戦うコートジボワール代表のMFヤヤ・トゥーレが途中交代すると今季絶望から全治2週間までニュースが飛び交っている。第3戦で対戦するコロンビア代表FWラダメル・ファルカオも1月に全治6ヶ月の大怪我を負うが回復は良好のようだ。奇跡が起きれば、世界で最後の偉大な典型的なセンターフォワードは、日本戦に間に合うかもしれない。

 日本代表もMF本田圭佑、MF長谷部誠、DF内田篤人、DF吉田麻也、DF今野泰幸が怪我を負い、試合を欠場している。

 オランダとベルギーと戦った11月の欧州遠征から、先発と交代メンバーに手を加えはじめたアルベルト・ザッケローニ監督だが、大幅なメンバーチェンジを行わないのも現日本代表の特徴でも一つである。

 5月12日、ブラジルW杯日本代表メンバーがイタリア人監督の口から発表される。クラブチームと代表チームの性質はまったく違うが、選手を育てることに関しては同質なものだろう。

 吉田と今野の怪我によって新たなDFの招集はあるのか。ベテランの招集に関しては「彼らの力が必要なときは最後の最後に選ぶと思う」と、コメントしている。


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