欲望

2014 年 3 月 7 日

 今年に入り大雪による被害が頻発したのは記憶にあたらしい。その被害により命を落とされた方々にまずお見舞い申し上げたい。

 過去をおおきく上回る積雪により孤立した集落も1つや2つではない。とくに甚大な被害をうけた山梨県の被害総額は70億円をゆうに超えるという。

 45年ぶりとなる大雪にみまわれた東京は、公共機関などの遅延もあり人々の足を重くした。

 都心は2週連続で大雪にみまわれたこともあり、金属製のスコップをまたは雪用のものを購入した方も多かったのではないか。備えあれば憂いなしではないが、あって困るものではない。

 しかし、“金属製”はどこかで役に立つものだが“雪用”はおそらく冬にしか使われない代物であり、雪がなければ無用の長物になりかねない。

 キリンチャレンジカップが国立競技場で行われ、サッカー日本代表がニュージーランド代表を4-2で一蹴した。

 前半16分までに4点を叩き込んだが、その後はザッケローニ監督も試合後のコメントのように『ペースを落とした』。意地悪なとらえ方を許してもらえるなら、16分間の猛攻がなければ0-2で負けていてもおかしくはなかった展開でもあった。

 昨年11月にオランダと引き分け、ベルギーを勝利した過去を仮に100点だとした場合、ニュージーランド戦は何点だったのだろうか。

 11月の2連戦に出場し“100点”に貢献したFW柿谷曜一朗、MF長谷部誠、DF内田篤人を欠いた日本だが、彼らがいれば果たして4-0で終えることが出来たのだろうか。もしくはもっと得点を叩きこむことができたのかを予想するのはあまり意味がない。

 ただ、言えるのはザッケローニ監督が3年もの間、手を加えなかったMF遠藤保仁と長谷部のポジションに入ったMF青山敏弘、MF山口螢という才能が躍動したのは確かである。

 誰の目にも彼らがチームを引きしめ、大量得点を導いたのは明らかだろう。その彼らは前半のみの出場になったが、後半だけをみれば0-1で負けているのは見逃せない事実ではある。

 W杯まで100日をきった。

 今回のニュージーランド戦はブラジルW杯日本代表発表前、最後の試合だったのは周知の事実である。これから予想もしない怪我があるかもしれないし、予想もしない不振が待ち受けているかもしれない。

 W杯本戦を戦うことにおいて、何が起きても動じない「備え」ができているかを問われているのは各国代表監督の宿命である。どのチームにも不運や不幸はとつぜん訪れる。

 その逆も然りである。

 それまで不運に見舞われた選手が突然、水を得た魚のように躍動するのもサッカー界では珍しいことではない。たとえPKだとしても2014年に入って初得点を決めたMF香川真司が、この日から躍動する可能性は決して「0」ではないはずだ。


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