足跡

2010 年 8 月 31 日

週間視聴率で毎週上位に居座る怪物番組がある。
NHK大河ドラマの「龍馬伝」である。
NHK大河は毎年、上位を占める割合は高いものの今年は異常な程らしい。

坂本龍馬という男の存在が多くの日本人から愛されているという事実。
坂本龍馬に逢った事もなければ、本の中でしか知らない歴史上の人物の人生にみなが魅せられている。
個人的な意見なのだが、坂本龍馬の一番の大仕事は「薩長同盟」だと思っている。
嫌い者同士に手を結ばせる。
お互いの未来の為に手を結ばせる。
あの状況、あの時代背景でなかなか出来る事ではないと思うし、坂本龍馬が現れなければ明治維新など、来なかったと私は考えている。

日本代表監督が初のイタリア人に委ねられる事となった。
私は、最後まで名前が挙がっていたアルゼンチン人監督ホセ・ペケルマンに決まらなくて良かったと思っている。
理由は次回ワールドカップの開催国がブラジルだからというもの。
ご存知の方も多いと思うが、ブラジルとアルゼンチンは犬猿の中。
まさに薩摩と長州である。

ペケルマン待望論者は多い。
若手の育成に長けたペケルマンは確かに魅力に思う。
ペケルマンチルドレンと呼ばれるスター達の面々を見れば、無理もない。
しかし、仮にペケルマンに決まっていたら日本代表は強くなれるのか。
やってみなければ分からない、が現在よりは強くなると私は思う。

だが4年後を見据えた場合。

仮にペケルマンが日本代表を率い2014年ブラジルワールドカップに出場を果たした場合。

ブラジル人は快くアルゼンチン人が率いる日本代表を応援してくれるだろうか。
ブラジルにはジーコを筆頭に元Jリーガーが数多くいる。
ジーコの他にもサッカー学校を経営する者や牧場を経営する者までいる。
彼等が快く日本代表を応援し、快くサポートしてくれるだろうか。
私には思えない。

2010年南アフリカワールドカップで感動したシーンがあった。
日本vsデンマーク戦の行われた時、気温は低くダウンジャケットを着ている日本人が多かった。
そんな中、ジーコのフラメンゴ時代のユニフォームを着ているファンがいた。
寒空の下、半袖のユニフォーム一枚だけを身にまとい日本代表を応援していた。

ジーコの存在も手伝い、ブラジル人は日本代表を応援している。

日本にJリーグが生まれ、技術的な部分は飛躍的に伸びた。
技術だけでない「世界から見た日本」という確かな足跡が根づいている事も忘れてはいけない。


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