誠意

2010 年 8 月 27 日

呆れた。
奨学金を返さない人間が右肩上がりに増えている事実位に呆れた。

日本代表の次期監督が未だ決まらない。
その事実には、ある程度納得出来る。
何故なら、日本サッカー協会にとって初めての経験だから。
だからと言っても許せる話ではない。
ワールドカップ期間中に岡田監督の退任が概ね決まっていたのなら、1秒でも速く動くべきだった。

呆れたのはサッカー協会上層部の『原が』『原が』の発言である。
原博実氏は貴方方の部下ではないのか?という事。
原博実氏が賢明に異国の地で交渉している。
メディアには決して出ないであろうキツイ言葉もきっと投げ付けられている事と思う。
メディアに言えて『極東の国だから』なのだと私は思う。

交渉を原博実氏に丸投げ状態で日本に帰って来て会見をさせ、代行監督までさせる。
では協会上層部のお偉い様方はいったい何を。
スポンサーに詫びを入れる。
それは当たり前の話。
約20年の月日で日本サッカー協会会長の椅子は社会的地位を、いわゆるステータスを得たと私は思っている。
やっと回って来た椅子に縋りたい気持ちは十二分に分かる。
それが人間という生き物だと思う。

ただ会長だろうが何だろうが上司である以上、部下は守るべきだと思う。
『批判も受けるが、これも経験』
『相手がいるのが交渉』
とか何とか言う前に『原は異国の地で無理難題と皆様の熱い思いを背負って頑張って交渉しています。逸る気持ちは分かりますが妥協のない監督選びの為、もう暫く時間を下さい』とでも言えば、いささか納得は出来る。

イビチャ・オシム前日本代表がジェフ千葉の監督をしていたのは誰もが知っている話。
だが、ジェフ千葉監督就任の際にスペインのレアル・マドリードやドイツのバイエルンミュンヘンからもオファーを貰っていたという事実は驚いた事にあまり知られてはいない話。
イビチャ・オシム氏が何故、極東の中堅クラブチームを選んだのか。
簡単明瞭『一番最初に逢いに来たから』という理由。
噂でもなく、電話でもなく、メールでもなく、誠意を持って逢いに行った祖母井GM(当時)の一人勝ちであったと聞く。
契約を済ませた後もイビチャ・オシムは契約書に何故かサインをしなかったという。
理由を聞くと『契約で仕事をするのでは無い、信頼をしたから仕事をするんだ』と答えたという。
誠意さえあれば、例え外国人であっても伝わる。という事を私は教えられた。

現代社会は情報が早い。
良い情報も悪い情報も世界中を駆け巡る。
メディアに伝えるなら『この人の戦術や考え方は日本人の特性に合っています』と言えば良かった様に思う。
この状況で『貴方は保険です』と聞いて嬉しい人間など皆無に思う。
誠意がなさすぎる様に思う。

奨学金を返さない人間は昨年度だけで凡そ33万6000人。
額にして約797億円。
健康上の理由や様々な理由があると思う。
しかし「借りた」という事実は消えない。
借りたお金は誠意を持って返して頂きたい。

誠意さえあれば万事うまく進むとは決して思わない。
だが、相手がいる以上、誠意を持って接すれば必ず伝わる。
日本サッカー協会も誠意を持って何事にも接して欲しい。


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