持続

2013 年 3 月 1 日

 昨年のJリーグ王者のサンフレッチェ広島と、天皇杯王者の柏レイソルが争うゼロックススーパーカップが、23日に国立競技場で行われ、エース佐藤寿人のあげた1点を守りきり、Jリーグ連覇に向け上々のスタートを切った。

 柏は昨季までのシステムをかえて挑んだが、攻守にバランスのとれた広島を最後まで崩すには至らなかった。チームにも同大会初制覇のタイトルをもたらし、サッカーファンの記憶に色濃くのこるであろう佐藤の素晴らしい得点は、昨季初優勝を果たした若き王者に勢いをもたらすはずだった。

 それから4日後の27日に行われたACL(アジアチャンピオンズリーグ)では、ウズベキスタンのブニョドコルにホームで0-2と敗れ、日本王者は黒星発進となった。

 昨季リーグ戦3位までに入ったチームと天皇杯王者に与えられるACLだが、日本勢は26日に浦和レッズ(昨季3位)が広州恒大(中国)にアウェイで0-3と敗れ、ベガルタ仙台(2位)が1-1とホームで引き分け、柏だけが貴州人和(中国)にアウェイの地ながらも1-0と薄氷を踏む勝ち点3をもぎとってきた。今季は練習試合をふくめ、未勝利だったチームが国際舞台で勝利してしまうのだからサッカーは分からないものである。

 開幕戦を控えた広島は主力の一部を休ませたが、相手はウズベキスタン代表選手がおおく揃うチームであり、多少リスクをおかしてでもアジアを勝ちにいくべきだったのではないか。

 ACLという舞台はJリーグとおおきく異なり、いわば国際舞台である。アウェイでのいささか理不尽で不可解な判定も、どぎついブーイングも勝敗を左右してしまうのはいうまでもない。だからこそ勝ち上がるためにはホームでの試合が重要になってくる。

 昨季、この大会を経験したチームは柏のみである。昨季出場したのは名古屋グランパス、ガンバ大阪、FC東京が出場権を得られなかったのが残念でならない。たとえば、UEFA(欧州)CLでは、各国の出場チームの顔ぶれはおおきく変わらないのが通例である。

 リーグ戦100年以上の歴史があるサッカー強豪国に比べれば、日本は若い国の一つである。それでも世界中に才能をおくり出し、世界屈指の強豪クラブの主力として活躍する者も出現しはじめている。つまり日本はそういう、いわゆるサッカー中堅国になった。

 21年目をむかえるJリーグだが、ついにACLにも日本サッカー協会から全面的な支援を得られるようになった。その支援をうけたチームが来季のACLに出場できるかが、21年目のJリーグの見どころの一つでもある。

 昨季の国内リーグ1位、2位、3位、天皇杯王者、といういわば強豪が強豪のままでいられるか、否(いな)かがリーグの発展に、ひいては日本の強化につながるのではないか。


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