決心

2012 年 11 月 13 日

 J2の最終節が迎え、その結果により天国と地獄をわけた。

 J2に在籍するチームがJ1に自動昇格するには、リーグ戦において1位か2位という成績をおさめなければならない。また、3位から6位となったクラブはJ1昇格プレーオフに出場し、3位と6位、4位と5位とが一発勝負で対戦し、2勝したチームがJ1に昇格できる。

 つまり2位以下には、幸運とも煩(わずら)わしさともとれるプレーオフが待っている。

 早々にヴァンフォーレ甲府が優勝を決め、自動昇格の残り1枠を4チームが争った。最終節までの順位は、2位京都パープルサンガ(勝ち点73)+16、3位湘南ベルマーレ(72)+20、4位大分トリニータ(70)+19、5位横浜FC(70)+16、つまりは4位以下も京都、湘南の結果次第で2位にすべり込める状況下にあった。

 最終節の結果は、大分は松本山雅FCと0-0で引き分け71点、横浜はFC岐阜に3-2で競り勝ち73点、京都と甲府に0-0と引き分け74点、3-0で最下位にいた町田ゼルビアに完勝した湘南が75点とし、2位でシーズンを終えることに成功。この劇的な勝利により3年ぶりとなるJ1復帰を果たした。

 試合後、湘南の曺貴裁監督はするどい眼光で、『J1昇格に対し、本気かどうか、飾りじゃなく嘘じゃなく、選手が「昇格したい」と思って取り組んできた事がドラマを生んだ』と力強く語る一方、たとえ甲府が相手だったとしても目の前にあった昇格を逃した京都の大木武監督は、無失点を評価する一方で『まだまだだよと言われている気がしました』とコメントしている。

 勝負の神様は「いたずら好き」とはよく云われるが、昇格を決める大一番で両チームの相手は首位と最下位というものだった。どちらが優位なのかは言うまでもない。

 ただ、そのことを「運」でかたづけるのは簡単な話ではある。たとえ資金力に差があったとしても、装飾ではない努力、嘘ではない決心が最終節にドラマを生んだと考えても不思議ではない。

 京都には同情の余地もある。史上2人目となる高校生にして日本代表に選出され、海外からも目が向けられているFW久保裕也をUAEで行われているU-20W杯アジア予選にU-19日本代表として帯同させていることを考えれば、チームの下した決断を評価せざるを得ないだろう。

 最終節とはたとえ、運の善し悪しがあったとしても42節を締めくくる試合でもあり、残酷ではあるがそれまでの結果でもある。

 実際、U-20日本代表、FC東京といった経験をもつ城福浩監督に率いられた甲府は24戦無敗というJ2記録を打ちたて、早々に優勝を決め、一時は最下位にいた横浜をプレーオフ参加資格がある5位まで引き上げた元日本代表MF山口素弘監督の手腕も忘れてはならない。

 プレーオフは18日に行われ、その勝者は23日に国立競技場で対戦する。


コメント / トラックバック 2 件

  1. master より:

    18日、23日とお邪魔させて頂く予定です。部長にとっては感慨深いですね。応援してます!!

  2. 部長 より:

    プレイオフでは横浜を応援します。こんなに熱いシーズン終盤は何年ぶりだろう。

コメントをどうぞ