沸点

2010 年 6 月 17 日

まだ沸いている。
スポーツ紙の一面を代表選手が飾り、日本中が余韻に浸っている。
ワールドカップの素晴らしさを日本中が体感している。
喜ばしい事に思う。
前回大会で日本代表がグループリーグ敗退した時、世間や世論は『前回は日本でやったから盛り上がったんだよ』的な事が囁かれた。
悔しかった。
サッカーというスポーツをこよなく愛する自分にとって、いつか見返して欲しかった。
それを大事な初戦でやってくれ、成し得た事が私は何より喜ばしい。

ご存知の通り、前回大会の最終戦の相手はブラジルであった。
カナリア軍団と呼ばれ、黄色のユニフォームを身にまとっている。
奇しくも、この日のカメルーンは黄色のユニフォームであった。
高校サッカーの監督が試合後、生徒に『試合終了のホイッスルがお前達の次の人生へのホイッスルだ』というコメントをよく目にし、耳にする。
岡田監督も同じ様なコメントをカメルーン戦後にコメントしている。
就任後、紆余曲折があり、苦しい時間を過ごした岡田監督が発したこのコメントこそ、日本のファンが最も大事にして欲しいコメントに思う。
悲観論者は何処の国にもいる。
確かに戦術的には決して褒められる試合では決してなかった。
しかし、チーム全体の驚異的なディフェンスへの集中力、絵に描いた様なワンチャンスゲームが、日本中を熱狂させた。
日本には『結果オーライ』という可笑しな造語があり日々、人は何の違和感もなく使う。
勝利という結果で終わり、all rightで終われたのだから良いではなかろうか。
岡田監督は南アフリカ後にチームを去る。という事は確実に思う。
続けるのなら日本の未来を、日本のサッカーを、不安に思い悲観しても良いとは思うが。

悲観論者は、悲観して良い。
だが喜ぶ時に喜ばずして、より良い人生が送る事が出来るのだろうか。
そんな悲観論者達にはそれなりの人生しか待っていない様に私は思う。
そんな気がしてならない。

この試合唯一のゴールをアシストした松井は言う『監督のやりたいサッカーを示せた』と。
選手が監督を信頼している。
岡田監督を信頼している方は少ない。
ならば選手を信頼しても良いのではないか。

この微妙で複雑な三角関係も強い国になる為には必ず通らなくてはならない道に思う。
忘れてはならないのは、この祭典は来年は行われない。

4年に1度の祭典だという事を決して忘れてはいけない。


コメントをどうぞ