効果

2012 年 7 月 19 日

 誰もが、風邪などをひき、身体が弱っているときに薬を飲めば、効果は絶大である。あまり薬に頼らない人が飲んだ場合、一発で治ってしまう時もある。だが、薬を飲み過ぎると身体に薬がなれてしまい、効きが悪くなるのは誰もが経験することがらの一つである。
 だからこそ、誰もが自身のもつ免疫力を落とさないために、極力、薬を飲まないようにするものだ。

 ロンドン五輪初戦を26日に控えたU-23日本代表はU-23ベラルーシ代表とイングランドで親善試合を行い、FW杉本健勇の得点で欧州予選3位という成績で本大会出場を果たした強豪を退けた。
 1991年にソビエト連邦から独立したベラルーシという国にとって、ロンドン五輪大会がサッカー世界初挑戦ということとなり、国民がよせる期待も大きい。予選も兼ねたU-21欧州選手権では優勝したU-21スペイン代表を最後まで苦しめる活躍をしたのがこのチームである。

 日本が試合のおおくの時間帯を支配し、チャンスも作った。ちがいを作りつづけた宇佐美貴史は見ていて楽しい存在だった。呼吸こそ合わない部分もあったが、海外移籍がこれほどまでに選手を強くするのか、と思わせる存在だった。横にドリブルする選手がおおい中、前を向き、ゴールに向かう惜しいパスを配給し続けた。

 本大会でベンチに座れるのは7人だが、この日は後半に入り6人を入れ替え、試合が終わるころにはDF酒井高徳のみ90分出場し、全員を交代させていた。関塚隆監督にとって、主要メンバーと目される選手たちは前半のみの出場とし、チームの熟成という部分では誰もが物足りなさと、不安を覚えたはずだ。
 本大会では3人の交代しか許されておらず、調子をみる目的があったにしても、10人の交代は首をかしげたくもなる。

 選手に、試合に出場できない悔しさを覚えさせるのも監督の大切な仕事である。この日、ロンドンに渡った22人の中で唯一、出場機会のなかったGK安藤駿介をおもうと、いたたまれない気分にさせられる。

 親善試合である以上、勝敗を求めてはいけないのかもしれないが、欧州3位で通過してきた強豪を1-0で退けたのは十二分に、評価に値する。
 が、しかし、である。
 本大会までの日程を考慮した場合、試合の流れをとり入れた組み立てが必要な時期にある。本大会はおよそ一週間後にせまっている。

 サッカーの試合において、選手交代は勝利へのひとつの鍵といっても過言ではない。状況をみすえ、チームに落ち着きをあたえる鎮静剤であり、ときにカンフル剤にもなりえる、特効薬でなければならない。
 苦しいときに効く薬が、現在のU-23日本代表にはあるのか。自宅に置いてある常備薬をすべて飲んだところで何の解決にもならない。

 21日のU-23メキシコ代表戦に期待したい。


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