教訓

2012 年 5 月 29 日

 フランスで開催されている、トゥーロン国際大会に参加していたU-23日本代表は、グループリーグ最終節、エジプトに3-2で敗れ、通算成績1勝2敗の結果でグループリーグ最下位となり、敗退が決定した。

 0-2と完封された初戦トルコ戦に比べ、オランダ戦は撃ちあいを制し3-2で勝利する。準決勝進出をかけたエジプト戦は、前半0-2から後半開始早々2-2にしたことは十分評価できたが、最後に勝負弱さを露呈(ろてい)してしまった格好だ。
 グループリーグ最下位だが、首位通過をきめたオランダの6点、2位通過のトルコが3点、3位のエジプトが4点、日本が5点という結果だ。

 首位オランダに次ぐ総得点をあげたとしても、守備陣はさいごまで耐えしのぐことが出来なかった。3試合で失点7という結果はいただけない。

 A代表に主力を引きぬかれたが、五輪予選を戦った選手たちに出場機会が与えられたのは酒井宏樹ただ1人だ。無論、トップレベルの選手たちと練習することは、若い才能たちにとっては替えがたい経験である。

 だが、今でなくてはならないのだろうか。

 W杯最終予選は1年を通じて戦えるが、五輪本大会まで2ヶ月をきった現段階で、世界と真剣勝負ができる、絶好の機会を逸してしまった。
 大会の結果をうけ、机上の理論だけならば、オーバーエイジ枠(OA枠)を使えば、間違いなく強くなるだろう。

 トルシエがA代表、U-23を兼任していたシドニー五輪は成功とよべるが、以降の五輪は、期待していた選手が様々な諸事情で合流できなかった。アテネ五輪は高原直泰、北京五輪は遠藤保仁が合流できず、グループリーグ敗退を余儀なくされている。

 アトランタ五輪を指揮した西野朗監督はOA枠を使わなかった理由の一つとして『厳しい予選を勝ちぬいた選手たちの間にできるアレルギーを恐れた』と語る。
 90年代ほど、予選が過酷ではなくなったほどに強くなった昨今の日本ではあるが、失点7は正GK権田修一が戻ってきても埋められない数字だろう。


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