特色

2012 年 5 月 23 日

 2014年ブラジルW杯最終予選をひかえ、実戦での調整と位置づけられた試合は、前半に香川真司、後半に岡崎慎司が得点をかさね2-0でアゼルバイジャンを一蹴した。

 本田圭佑の昨年8月いらいの日本代表戦出場に注目が集まったが、期待に答える動きを披露してくれた。
 ボールの収めどころになり、たしかな攻撃の起点となった。武器の一つでもあるFKで惜しい場面もつくり、後半途中で交代したものの、抜群の存在感を示す。公式戦2連敗中という不名誉なチーム状態も、忘れるには十分すぎるほどの快勝劇であった。

 その立役者が退くと別のチームになってしまった感は否めない。初出場の選手が入ったこともあり、パス交換でミスが出始める。そのミスを「仕方がない」で済ませるか「要求するか」で今後の選手生活がおおきく変わってくるのではないか。

 過去には中田英寿氏が大きなロングパス、前線に待ち構えるFWにはたてに力強いショートパスをおくり、違いをつくった。当時は、評価される一方で“味方が追いつけない”“優しくない”と「キラーパス」と揶揄されたが、現在でも十分に通用する技術である。

 日本にかぎらず、代表初出場でインパクトをのこせる異次元の選手は世界を見回してもおおくはない。むしろ稀である。
 高橋秀人は守備において高い能力をみせたが、縦への攻めるパスがあまりにも少なすぎた。注目された宮市亮も、足元で受けるよりも俊足を生かし、スペースに走りこむ動きがあれば、本田が退いたあと間違いなく起点になれたはずだ。

 己の価値をプレーで主張する、そんな選手をこれからも期待したい。

 その点、内田篤人と交代した酒井宏樹は持ち味を存分に発揮し、正確なクロスボールを配給しつづけ、自身の持ち味をぞんぶんに発揮したといえるだろう。
 新戦力は基本てきに実績を残したのだから代表に選出される。もちろん監督の色もある。だが、現在Jリーグ得点王の佐藤寿人が選出されないのは、なんとも不思議ではある。


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