異口同声

2012 年 5 月 17 日

 5月19日に開催される欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦「バイエルン・ミュンヘン対チェルシー」という組み合わせをいったい何人の方が予想できただろうか。

 ベスト8に勝ち上がった時点で抽選が行われ、その結果を見たおおくの者は「決勝クラシコ」を期待した。実際、『どうせ・・』といった声も耳にした。
 だが、実現はしなかった。
 チャンピオンズカップから現行のCLになってから、史上最強と謳われたバルセロナをもってしても連覇は成しえなかった。ジョゼップ・グアルディオラ監督がバルサに就任した08-09シーズン、就任1年目で3冠を達成したシーズンは年間を通し、圧倒的な試合運びをみせていた。

 唯一、手を焼いた相手がチェルシーだった。

 CL準決勝で対戦し、第1戦を0-0で終え、第2戦ホームのチェルシーが先制する。幾度か疑惑の判定もあったが、試合は90分を終えロスタイムに突入する。アンドレス・イニエスタが起死回生のアウェイゴールを決め、薄氷の勝利で決勝行きを決める。
 迎えた決勝戦も2-0というスコア以上の差をみせ優勝を果たしている。

 3年ぶりの対戦となった今季、敗れた経験を生かした試合運びは見事だった。特に第1戦はシュート1本のワンチャンスを見事に決め、1-0で勝利し優位な状況をつくる。第2戦は10人になりながらも2-2と同点で終え、トータルスコアで上回り、決勝戦へと駒をすすめた。

 累積警告により、多くの主力を欠くチェルシーに比べ、ホームスタジアムで決勝戦を戦えるメリットがあるバイエルンを比べた場合、どちらが勝つかは“火を見るより明らか”という者もいる。

 バイエルンの名誉主将を務めるフランツ・ベッケンバウアーは現役時代に『強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ』と公言した。ヨハン・クライフを痛烈に皮肉った言葉だが、今季のCL、今回の決勝戦の顔ぶれをみると、因果を感じざるを得ない。

 おおくの予想を裏切り、さいごまで先の読めない、そんな決勝戦を期待したい。


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