継続

2012 年 3 月 26 日

青と黒のユニフォームを身にまとう名門が迷走している。
イタリアのインテル、そして日本のガンバ大阪である。どちらも名門らしくない試合を続けている。前者は公式戦のこり9試合であり、後者は5試合だけしか終えていない状況だ。

日本、イタリアのファン共通の話題ではあると思うが、誰の目からみてもモウリーニョ監督が去ってからのインテルは“ぱっ”とはしていない。60歳前後のイタリア人インテリスタから見たばあい、現在の“ぱっ”としない状況でも『きみが日本人だから言うわけじゃないけど・・』と前置きしたうえで『長友はよくやっている』と褒めちぎる。

『ゼンガが好きだったなぁ』と語るイタリア人は『モウリーニョの時代は夢の最中だった』と言い『子供の頃は強かったけど大人になってからは、10年に一度優勝してくれればいいチームがリーグ何連覇もして、チャンピオンズリーグまで獲得するなんて未だに信じられないよ』と語り、酔いも回ったのか遠い目で白ワインを飲んでいた。

10年間チームを率いた西野朗監督が去ったガンバ大阪は今季公式戦5連敗の結果からセホーン監督、呂比須ワグナーヘッドコーチ、ウェリントンフィジカルコーチを揃って解任した。後任にはプロ生活をガンバ一筋で過ごした松波正信氏が就任した。

Jリーグが誕生した93年当時のお粗末なガンバ大阪を彷彿はさせなくとも、たとえ2008年のアジアチャンピオンになった過去があるとしても開幕5連敗はいただけない。日本にプロリーグが誕生して20年、チームの暗黒期を知る選手がその時期をかいひする為に監督就任するのも、個人的にうれしい出来事ではある。

何事にも巻き返しには時間を有する。

ご存知の通り、ガンバ大阪のリーグ優勝は05年の一度きりだ。だが、インテルにいたっては05-06Sから09-10Sの5連覇を果たす前をさかのぼると88-89Sであり、その前は79-80S、70-71S、65-66Sと記録がのこる。

モウリーニョがインテルを率いなければ、過去を知るインテリスタは幸せな時間は訪れなかったのかも知れないが、勝てなかった時期でも必死に応援し続けたからこそ幸せを噛み締め、体感できたのではないか。

西野前監督がガンバ大阪を率いる前から、Jリーグ開幕時から温かく見守るファンは確かに存在する。5年、10年、チームを、サッカーを愛する者だけが、最高の瞬間を味わうことができるというものだ。
長友がインテル移籍を機にインテルのファンになり、セリエAのファンになっても私は俗に云う「にわかファン」とも思わない。2年、3年続ければ日本人は「にわかファン」と呼ばないらしい。
まわりに何と云われようと、自信を持って好きになったチームを是が非でも応援して欲しい。

そうして古くからバルセロナを応援するファンは現在、それを味わっている。


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