結果

2012 年 3 月 2 日

 日本に1年以上も住んだことのあるイタリア人の友人は聞く。

 『彼はいいのかい?』

 続けて『カペッロやリッピよりも彼は良いと思う。強いチームを作る、という上では彼らには遠く及ばないけど日本人の気質を考えた場合にはフィットする、と思う』と2006年ドイツW杯の勝利を知り、日本人の気質を知るイタリア人は持論を語る。

 2014年ブラジルW杯 アジア3次予選 第6戦が豊田スタジアムで行われ、0-1でウズベキスタンに敗れた。この結果により6月から始まる最終予選は厳しい組み合わせが予想される。

 帰国前、この試合が始まる時間帯は飛行機の中のため観戦は断念していた。主力5人を欠くウズベキスタン、アイスランド戦の快勝劇の要因がこの一戦を楽観的にさせた。
 が、アイスランド戦から9人ものメンバーを入れ替えたウズベキスタン戦は24日のチームとは別物だった。
 相手に研究されていたのは言うまでもない。練習試合と公式戦を比べるつもりはないが練習試合で良かった部分を公式戦に生かすのは、大なり小なり指揮官と呼ばれる人間の当然の選択ではないだろうか。

 彼はそれをしなかった。

 24日の快勝劇の功労者は誰の目からみても間違いなく槙野智章だった。プレーもだが、良い雰囲気を終始作った。ムードメーカーで知られる槙野がいた場合、失点シーンでチームにどんな声をかけ、どう盛り上げたか、気になるところではある。

 ポジションによっては国内組と海外組の差はたしかにある。
 中盤の底に位置をとる主将の長谷部誠は『最終予選前の5月に合宿を行いたい』と提案するが失点シーンの場面、全速力で自軍ゴールに戻ったのは主将ではなく中盤の底でコンビを組む、遠藤保仁であった。
 全速力も虚しく失点を許したが「試合勘」とやらが戻らなくとも、「危険」を知っていたのは海外組の17番ではなく、アイスランド戦で主将を務めた国内組の遠藤だったのは見逃してはならない。

 例え、イタリア人からみてカペッロやリッピには及ばなくとも彼はアジアを制し、最強にして最大のライバル国である韓国をコテンパンにし、不敗記録も作った功績を日本人の誰もが忘れないだろう。

 彼はエース本田圭佑も待つのか、確かに本田ほど試合に違いを作れる国内組は多くはないが、決して少なくもない。
 彼こと、ザッケローニは得意の形で、勝ってきた人選で敗れたこの一戦を機に軌道修正を求めたい。

 必要なのは昨日の勝利ではなく、今日の勝利であり、言うまでもなく明日の勝利である。


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