あの頃の未来

2010 年 3 月 19 日

いつかこんな日が来ると思っていた。
いや、正確には来て欲しいと願っていた。

中村俊輔がオールド・トラッフォードで直接FKを叩きこんだ時にも似た様な感覚を覚えたのだが、何かが違っていたのを覚えている。
試合に負けたからかもしれないが、根本的に何かが違っていた。
現在になっては考えられないが、私の少年時代はヨーロッパチャンピオンズカップがどうなったか、欧州のサッカー事情、南米のサッカー事情などテレビや新聞は取り上げてはくれなかった。
TOYOTA CUPが1年に一度の楽しみであり、特定の雑誌はなかったが、毎月発売される海外のサッカーが掲載される雑誌が楽しみで仕方なかったのを覚えている。
時は流れ、時代は変わった。
当たり前の様に海外リーグがLIVE中継が行なわれ、ヨーロッパチャンピオンズカップからヨーロッパチャンピオンズリーグに名前を変えた大会も例外なくLIVE中継される。
新聞にも時間の関係もあるにせよ、次の日には一面を使って報じてくれる。
恵まれた環境になった。
仮に私が現在、少年でサッカーをしていたらどんな気持ちで中継や報道を目にするのだろう。
先人達が築き上げてくれた恩恵に何の感謝もなく当たり前の様に物事を目にする事と思う。
だからこそ、現在の少年達には更なる飛躍を望む。
サッカーに限らず、成長には良い見本が必要不可欠と言われる。
ただ最近、若年層の試合を見ていると目に余るプレーが多い。
アウトサイドのパスや無理な体勢でのトラップを目にする。
成功する事が大前提の基本プレーでリスクを冒す。これでは進歩が無い気がしてならない。
必要な時に必要な技術を使えば良いだけだと私は考える。
そんな中で世界最高峰のヨーロッパチャンピオンズリーグで本田がやってくれた。

日本人初のベスト8。
いつかこんな日が来てくれると信じていた。


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