基準

2012 年 1 月 2 日

 全国制覇を目指すのか。
 全国大会を目指すのか。

 分かりきった事だが、両者の間には大きな隔たりがある。

 2日、第90回全国高校サッカー選手権大会2回戦が行われた。この日、シード校も登場し、大会ベスト16が出揃った。

 千葉県柏の葉公園総合競技場で行われた國學院久我山(東京)と鹿島学園(茨城)との試合は開幕戦で決勝ゴールを決めた久我山のFW右高静真の幅のある動きで2-1と競り勝ち、またもチームを勝利に導いた。
 ドリブラーと呼んでいい右高の魅力は敵を抜ききらなくともシュートを打てるところにある。少しの、一瞬の出来たコースを見逃さない。プレーに貪欲さがあり、今後が楽しみな逸材の一人に数えたい。
 久我山が逆転してから展開は見応えがあった。展開が速くなり、特にラストプレーになったCKではペナルティエリアに20人が入り、鹿島学園GKがペナルティアークに陣取り、サッカーの醍醐味を存分に含んだものだった。

 続く、都市大塩尻(長野)、立命館宇治(京都)との試合は0-1で立命館宇治が勝利した。
 1戦目がショートパス主体に攻めるチームだった為か、大味な試合展開に思えた。
 あくまで個人的な感想だが、昨年選手権で準優勝した久御山高校の印象、登録メンバー25人中に過去に京都サンガFC U-15に在籍した選手が6人を擁するチーム、という印象ばかりが一人歩きする試合展開であった。
 都市大塩尻が多くのチャンスを作ったものの勝利には結びつかなかった。中央に攻め上がったMF根元康平がパスをしたシーンが何度もあり好機を演出した。立命館宇治よりも好機を多く作った印象はあり、攻められてもGK寺沢優太のビックセーブが2度ありチームを助けた。
 この試合の決勝点となった1点もCKのこぼれをMF小中優樹が丁寧に押し込んだものだった。両チーム通じて落ち着いて打った唯一のシュートだった。お互い再三あったゴール前の好機をもっと落ち着いてプレーすれば楽に試合を進められた。

 4校の過去最高成績は鹿島学園ベスト4、國學院久我山ベスト8、立命館宇治と都市大塩尻は2回戦進出とある。
 過去にでも2回戦、3回戦を勝ち抜いた前者2校と後者2校の試合を観戦した感想だが、フリーの状態で大きく蹴り出す、もしくはヘディングするシーンが多く見受けられた。
 現代サッカーの世界ではボール支配率を上げなければ勝利の確率も自ずと下がる傾向にある。後者2校は敵のいない状態ならば、ボールを保持するという意識改革が必要不可欠なのは言うまでもない。
 この高校生のカテゴリーに至ってもボールを大事にする習慣性を身に付いているチームが勝ち残っており、出来るチームと出来ないチームが顕著に表れる3回戦であって欲しい。

 その3回戦も地方別に分けると東北2校、関東5校、東海3校、近畿4校、四国1校、九州1校となった。

 群雄割拠、戦国時代、と呼ばれる昨今の高校サッカーシーンを奇しくも表している。
 3回戦もまた楽しみである。


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