創作

2011 年 12 月 10 日

 1941年12月8日のあの日、日本軍が真珠湾に卑劣な奇襲攻撃を行い、太平洋戦争に突入した。

 と、されている。

 2011年12月8日、TOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップが開幕を迎え、開催国枠で出場した柏レイソルがオセアニア代表のオークランド・シティFCを2-0で下し、開幕戦を勝利した。

 外国人プレスも観戦する中、田中順也の得点は日本人FWの既成概念を大きく覆したのではないか。そう褒め称えてもよい素晴らしい得点であった。角度のないゴール前でパスを選択するのではなく、ゴールを狙い得点を決めきったさまは昨年の南アフリカW杯で日本vsパラグアイ戦の延長戦、同じ場所でパスを選択した左利きのFWと大きく異なっていた。
 世界的な大舞台の緊張感が漂う初戦で、ゴール前を固められ、どうしても先制点が欲しい場面で角度がなくともシュートを選択する。得点の確率を考えるのならば、中央にパスを選択する方がよい状況で日本人がシュートを選んだ事に大きな感動を覚えた。

 一方で、『オークランド・シティ相手に2得点?』と不満の声が聞こえる。が、大きな自由を許さず、危険な場面では柏1人の選手に対し、時に2人でマークする場面も多々あった。プロ相手にアマチュアが混ざるチームで集中し、体を投げ出した守備陣に大きな拍手を贈りたい。
 後半に入り、攻め込む時間帯もみられたが柏の攻守の切り替えが素早く、特筆すべきはGKを務めた菅野孝憲の好セーブもあり最後まで得点を奪えなかった。

 柏は霧もあり、視界不良で精度が落ちる攻撃を繰り返し“らしさ”が見られない。その中でも海外移籍が噂される酒井宏樹のプレーが目を惹いた。外国人相手に当たり負けしないフィジカルの強さ、時折みせるアーリークロスの精度、タイミング良い駆け上がりと、未来を感じさせる場面が多々あった。クラブワールドカップという国際舞台を経験することで更なる進化を期待したい。

 この日、試合が行われた豊田スタジアムは昨季J1王者で今季2位の名古屋グランパスが準ホームとして使用するスタジアムであり、平日という事もあり黄色一色にならなかったが、仮に名古屋が出場したらスタジアムは赤一色に染まっていただろう。

 無論、名古屋が出場し勝ち進んだ場合、南米王者との大一番を準ホームで試合が行えたメリットは確かにあった。だが、リーグ戦を勝ち抜きクラブワールドカップの開催国枠を手にしたのは柏である。
 11日に行われる、対CFモンテレーはオークランド・シティFCと違いプロのサッカーチームである。開幕戦のような緊張感を滲ませる試合にならない事を期待したい。

 70年前のあの日、日本軍が米国に宣戦布告を入れずに“騙し討ちした”とされ、現在でも卑怯者扱いされる部分が多々ある。
 しかし、当時大統領だったルーズベルト大統領の指示で真珠湾に旧型の船を集め、狙いを定めさせた一説もあれば、日本軍の宣戦布告も米国側が大義名分のために“わざと”見過ごした、とされる一説もある。
 確かな記録が残っているものもあれば、刻に、権力に葬られ単なる憶測になってしまった説も多々ある。

 分かり切った事だが、どの世界も勝った者こそが歴史を創る権利を持っている。


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