古往今来

2011 年 10 月 27 日

 浦和レッズ 2011 J1 29節
 6勝11引分12敗/得点31失点35得失点差-4
 FC東京   2010 J1 29節
 6勝11引分12敗/得点31失点35得失点差-4
 つい先日まで浦和レッズが昨季のFC東京と同じ末路を辿る、といった風潮があった。

 つまりはJ2降格である。

 この数字の前には偶然を超えて奇跡に近い。

 確かに浦和は弱体した。
 かつての強さは影を潜めた要因として、監督交代の繰り返し、度重なる主力流出、浸透しない戦術、結果を出せないチーム作りに熱さで知られる浦和サポーターの熱はすっかり冷え切ってしまった。観客数減少も勝てないチームに愛想を尽かした証拠だろう。
 遂にはペトロビッチ監督を29節に解任し、30節からユース監督の堀孝史新監督を招聘し、新たなシステム、サポーターが望んだような選手起用、観ていて楽しめる試合展開に愛想を尽かし始めたサポーターも再びスタジアムに足を運んでくれるような期待感あふれるアウェイでの快勝であった。


 1992年、開幕を1年後に控えたJリーグのプレ開幕戦として開催され、読売クラブの濃い緑色のユニフォームで優勝した最後の大会が第1回ナビスコ杯である。
 読売クラブからヴェルディ川崎に名を変え初の栄冠であり、その後、大会3連覇を果たしている。ヴェルディの衰退と共に大会の認知度も下がるが、他チームの台頭、コアなサッカーファンによって大会は支えられている。

 一方で現在のナビスコ杯は決勝戦だけが注目されている感は否めず、大会の認知度を上げるべく日本サッカー協会、スポンサーによって試行錯誤が続いている。
 ナビスコ杯の更なる発展のためにJ2参入案が叫ばれている。この案に関しては賛否両論あるがJ2が参入した場合、地域活性化にも繋がる。そしてJ2のチームはJ1相手に「どこまでやれるか」といった格好の腕試しの場にもなり、無論、強化にも繋がる。地域の興味を惹くのは勿論、ジャイアントキリングといった楽しみも増え、新規顧客獲得の絶好の機会になるのは言うまでもない。

 決勝戦以外の試合で新規顧客を獲得できずにいる現実にどう立ち向かうか。大会を通しての集客能力の手腕が今、問われている。政治の世界のように問題を先送りにしてばかりいては何の解決にもならないのは日本サッカー協会も承知の事実の筈である。
 刻は足早に過ぎ去る事を忘れてはならない。

 Jリーグを軽視する者が論ずる時、先ず、「リーグの歴史」を挙げる。その歴史とやらも言い換えれば今回の数奇な一致も語り継がれるであろう歴史の一部であり、浦和とFC東京が比較される事こそリーグの歴史なのではないのだろうか。
 浦和がJ1残留を決めれば、ユース監督昇格が瀕死のチームを救う成功例となり、ナビスコ杯というタイトルも獲れれば言うことなしの結果だろう。

 相対する鹿島アントラーズも往年の安定感を欠いているが、ここ何試合かで違いをみせる柴崎岳に私は密かな期待をしている。

 
 興味深く、2011年ナビスコ杯ファイナルを拝見したい。


コメントをどうぞ